すーぱーふぃくしょん

俳優おたくの戯言(だいたい惚気)

【感想】月組「カンパニーBADDY-悪党は月からやってくる-」を見たらまたビリーエリオットが見たくなった話

 
予習なしミリしら状態でBADDYライブ中継鑑賞してきました。バッディバッディ。
(ロブスターが出てくることだけ聞いてましたので1mmは知っていました)
 
宝塚は数年前に銀河英雄伝説、そして今年2月に雪組でスーパーヴォイジャった程度のにわかです。(『SUPER VOYAGER!』が好みすぎたので他の組を見てみようと思いました)
初の月組体験でした。月面着陸。ウェルカムトゥピースフルプラネット地球。
 

 

内容としては「バレエカンパニー」を取り巻くお話(1部)と、月からやってきたイケテル悪党BADDYたちによるショー(2部)です。1部を見ていたら唐突に私が好きな「ビリーエリオット」という作品が見たくなったので感想とともにその話をしていきます。

 

 

初BADDY雑感

ずっと噂には聞いていたんだよ月組クンのことは。BADDYがやばいということも。
 
私がスーパーヴォイジャった日に立ち寄った(当然のように)キャトルレーヴで
みやるりかさんと月城かなとさんのグラフの表紙を見て40秒くらい固まって
結局買わずに帰ったんですけど網膜に焼き付いて離れないので帰宅後また検索した二人が月組のジェンヌさんでした。
 
ご覧よ、この美の構図。名画か?
 
結論から言うとめちゃくちゃ楽しかったです。
めちゃくちゃ楽しくてめちゃくちゃ泣きました。
ラインダンスのことをロケットというのを初めて知りました。かっこいいですねロケット。月組で、月の話で、「ロケット」で。ロマンですね。
 
 

ファーストインプレッションis下記

  • 宝塚で「残業」「有給」「ブラック企業」などといった言葉を聞くとは思わず笑ってしまう
  • 月城かなとさんの顔が美しすぎる
  • 宇月颯さんがかっこよすぎる
  • 新解釈版「白鳥の湖」=ロットバルト(フクロウの悪魔)を主人公とし、王子と悪魔による男性ダンサーの絡みを見せる=公演を見たい(後述)
  • 自分でも驚くほど娘役さんにときめく
  • 娘役さんの存在感が脳を支配する
  • グッディちゃんのお人形が欲しい
  • 「怒りのグッディ」「怒りのロケット」(声に出したい日本語)
  • 月城かなとさんの顔が美しすぎる
  • バーバリアン ブレイクスルーはクリエ公演とかやってるでしょ
  • あくつ担として団扇を振っている自分が見える
  • ある程度理性というものが出来上がってからスイートハート様と出会ってよかったね自分
  • スイートハート様とポッキーの関係性やばい
  • 月城かなとさんの顔が美しすぎる
  • 男役さんが女装をしているのを見て「えっ女優さんみたい……」などとわけのわからない感想を抱く(混乱)
  • 1幕で「このジェンヌさん好きだ!」と思って幕間にお名前を検索したお二人が、その日で卒業する生徒さんだったので名前が呼ばれてマジで「えっ」って言った(悲しい)
  • お二人が舞台に立つ姿を見るのに間に合ってよかった
  • バッディバッディ

 

白鳥を男性が演じる マシュー・ボーンの「白鳥の湖

白鳥が!黒鳥が!王子が!悪魔が!男性!!プリンシパルの妖艶な絡みがある「白鳥の湖」が見たいよ!どこで見れるの!?ダイアモンドドッグスとか?!って思ってたんですけど、ありますね。マシュー・ボーンです。

 
 

 ビリーエリオットとスワンレイク

というわけで月組公演を見たらビリーエリオットが見たくなったわけです。

私がとても大好きなミュージカルに「ビリー・エリオット」という作品があります(映画版は「リトルダンサー」というタイトル)(最高なのでまた日本で公演があったらぜひぜひぜひぜひご覧になってください)

性差の意識が根強く残っているイギリスの炭鉱の町に生まれた男の子が、ひょんなことからバレエの素質を見出され、自我の目覚めを経て、「バレエダンサー」としての道を歩む姿を、彼を取り巻く大人たちとともに描いた傑作です。

主人公である少年ビリーが、白鳥の湖を踊るシーンがあります。バレエダンサーになる夢をお父さんから否定され拒絶されたビリーが"大人になった自分"の幻想とともに踊るシーン。それはそれは美しく、尊く、心が洗われるようなシーンです。
 
ミュージカル版と映画版でラストの描かれ方が若干違うのですが、映画版では成長したビリーがプリンシパルとして舞台へ臨む姿が描かれています。
その作品が、「スワンレイク」なのです。
ちなみに映画版で大人ビリーを演じているアダム・クーパーはましゅぼんスワンレイクで白鳥・黒鳥を演じています。最高です。
ビリー(アダム)の美しさ、躍動感、肉体美。映画版リトルダンサーをご覧ください!
 
 
 

ビリーエリオット「angry dance」とグッディ「怒りのロケット」

そしてBADDYのヒロイン「グッディ」ちゃん。名前の通り「良いこと」に重きをおく国際警察です。彼女は月に住んでる悪党BADDYたちによる数々の"悪事"により、初めて自分の中にある『怒り』という感情に気づきます。自分の中に湧き上がる「怒り」の感情。感情が、爆発することを知るグッディ。そこで「怒り」の感情を表すために、娘役の方々のラインダンス(ロケット)が披露されるわけですが、もうこれがすごいのなんの。パッション。ビリビリです。
ここでまたビリーエリオットを感じたんです。ビリーも様々な抑圧により感じていたフラストレーションが爆発、めちゃくちゃブチ切れて踊り狂うシーンがあるんです。「アングリーダンス」というシーンです。凄まじいです。ないちゃう。
 
自分の中に秘められていた自我の目覚めと解放。感情のエクスプロージョン。それがそのまま「生命の躍動」を感じて、見ていてとても来るものがあります。
 
「娘役」であるグッディがめちゃくちゃに怒り狂うあのロケットに、グッディの「生」を感じて、圧倒されました。すごかった。
 
というわけでビリーエリオットが見たくなったんですよね。
ビリーエリオットのエントリーもまた別で書きたい。本当に大好きな作品
 
 
 

好きになった人がその日で退団した話

私が心を奪われたのは「早乙女わかば」さんという娘役の方と、「字月颯」さんという男役の方でした。
わかばさんは1幕でとあるバレエカンパニーのプリマドンナの役を演じています。「紗良さん」というキャラクターです。
紗良さんは社長令嬢という立場もあり「実力」でそのポジションにいるわけじゃないと陰口をたたかれることもあります。本人がそれをわかっていて、受け入れていて、それでも自分が求める芸術を全うすることに情熱を持っている女性でした。
華があり、気品があり、天真爛漫で勝気で、愛情表現がまっすぐな、プリンセスのような存在でした。
 
紗良さんは色々あって自身の引退公演千穐楽に怪我をしてしまいます。
相手役の新人プリンシパルと付け焼き刃の技を披露しようとしたからです。
プリンシパルの男の子ミスでもありますが、彼女は咎めることはしません。
車椅子に乗った紗良さんは、「私も悪かったの」と語りかけます。自信喪失に陥り、とても2幕に出れそうにない彼をそっと抱き寄せ励ます姿は、慈愛に満ちていて、まるで女神でした。
 
そして自分の代役に入るアンダーのキャストにも声をかけます。
「海外からエージェントがきているの。貴女は貴女のチャンスを掴んで」と。
 
あんなに勝気で、自分の引退公演を良きものにしよう、完璧なものにしよう、素晴らしい公演にしようと意気込んでいた彼女が、自分のことを二の次にして、目の前にいる他者を奮い立たせている。
 
これは決して自己犠牲ではなく、彼女がバレエという芸術に捧げている敬愛の精神や誇り、自信の表れだと感じました。バレエと、キャストたちと、そして演目を見に来る観客のために、何が大切なのか、何が一番の敬意なのかを彼女はわかっているのでしょう。
 
 
彼女は笑顔でその場をはけていき、シーンは変わります。
その後の紗良さんの様子は描かれていませんが、絶対その部屋を出たら泣いてるんじゃないかなって思って胸が苦しかったです。
 
一歩間違えればすごく嫌味なキャラクターにもなると思うのですが、なんて素敵で、愛らしい女性なのかと思いました。
わかばさんが演じていたからこそこんなに惹かれたのかなぁ。
 
奇しくもその日でわかばさんは宝塚をご卒業されるということでした。
卒業のご挨拶をされるわかばさんの言葉や、きらきらとした表情をみていると、「紗良さん」という役をわかばさんが演じることはきっと運命だったんだろうなぁと思いました。
 
それくらい、ぴったりなキャスティングでした。ピンクがすごく似合っていて、ヒロインオーラがあって、何もかもがきらきらしていて、ステキなジェンヌさんだなぁと思いました。
 
前述のグッディちゃん(と紗良さんのアンダーとしてプリマを夢見るヒロイン・みなみ)を演じる娘役トップの愛希れいかさんがまたもうホントおおおおおおおおおおおに可愛くて素敵でさすがトップ;;て感じだったんですが、わかばさんの存在感、存在意義、この作品に与えたものはとてつもなく大きかった思います。にわかですらそう感じました。
 
 
もうわかばさんが宝塚の舞台に立っているのをみることはできないけれど、間に合ってよかったのだと、そう感じています。
 紗良さんと早乙女わかばさんに憧れます。
 

宇月颯さんがめちゃくちゃかっこよくてずっとうっとりしてたんですが、この方もこの日でご卒業されるとのことでした。すごいショックだった…。

やはりご卒業される方というのは特別な輝きを放っているのかもしれない、と思いました。覚悟とか、愛情とか。そしてスターさんはすごい。すごいです。

 

youtu.be

宝塚のことは全然詳しくないので、見当違いのことや知識が間違っていることも多々あると思います。失礼があったら申し訳ないです。
本当に楽しくてキラキラしていたので、今後もいろんな組を見てみたいと思います!